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平成27年度東京都環境保全型農業フォーラム

 ~もっと知りたい環境保全型農業-上手な土づくりを考えよう~

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[日 時]:平成28年3月1日(火) 14時30分~17時00分
[会 場]:産業サポートスクエア・TAMA 経営サポート館2Fセミナー室

[参加者]:生産者、JA、行政関係者等 89名

 本年度は、「もっと知りたい環境保全農業―上手な土づくりを考えよう―」をテーマに開催しました。土づくりから環境保全型農業について理解を深め、日々の環境保全型農業の取組へのヒントにしてもらう機会となりました。

【講演】「有機物の連用と土壌機能の向上」
     東京農工大学大学院生物システム応用科学府 教授 豊田 剛己氏
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 地球全体で予測される人口増加とその人々を養うための食料増産を達成するためには、土壌肥沃度と土壌機能を維持向上させることが大切です。
 そのためには、①養分供給能の向上 ②土壌団粒化の促進による物理性の改善 ③ストレス耐性能の強化 ④土壌病害の抑制 など、土壌機能の維持向上を目指すことが必要であり、これを実現する手段として土壌への堆肥等有機物の連用が重要な役割を担っています。これら土壌への有機物連用による効果については、豊田教授の多くの研究成果から説明することができます(講演スライドを参照)。
 そして、特に都市近郊の生活者からは、化学肥料や化学合成農薬の使用量削減の要望が強く、環境保全型農業の推進が望まれている現状があります。有機物、特に堆肥の化学肥料代替効果については多くの研究事例があり、その他多くの土壌機能の向上効果が期待できます。さらに、有機物施用により微生物バイオマスや多様性が増えることで、各種の土壌伝染性病原菌に対する抑制効果がみられる場合があり、農薬使用量の削減にもつながることが期待されます。
 ただし、有機物への過信は禁物であり、多投入による環境汚染などその弊害にも注意しつつ適切な土づくりを行うことが環境保全型農業には求められています。

●講演スライド [1]  [2]
講演要旨

「東京都における環境保全型農業推進の取組について」
  農林水産部食料安全課 統括課長代理(生産環境係長) 両
写真3角 正博

  平成26年度に改定された「東京都環境保全型農業推進基本方針」について、東京都エコ農産物認証制度の普及・拡大を軸に環境負荷軽減の取組を推進すること、また環境保全型農業の推進により農業の多面的機能の発揮及び都市環境の改善に貢献していく旨の説明がありました。
 農林水産省が環境保全型農業に取組む農業者を支援する「環境保全型農業直接支払交付金」において平成28年度から東京都における地域特認取組として「バンカープランツの植栽(対象農産物:ナス)」が事業対象になったことについて報告がありました。

講演スライド
バンカープランツ

【意見交換】写真4
 生産者の皆様からの豊田教授の講演内容に関する質問や、自身の生産活動の中で生じた土づくりに関する疑問等について、豊田教授から最新の研究成果も紹介しながらアドバイスがありました。